古代色に想いをはせて
  
前田千寸展


2012年3月31日(土)〜4月22日(日)



 
明治13年 高知県香美郡在所村に生まれる。
明治38年 東京美術学校日本画科卒業。
山梨県立日川中学校に奉職。
明治41年 群馬県立太田中学校に赴任。
明治43年より文明史に興味を持ち色彩文明史の道に入る。
大正元年 静岡県立沼津中学校(現沼津東高校)に赴任。
昭和7年より非常勤となり、昭和31年3月退職するまで同校で教鞭をとる。東高のスクールカラーである深紫は、創立20周年の大正9年に前田千寸先生によって選ばれ、矢形の校章は大正14年に前田千寸先生によってデザインされたもの。
昭和31年 4月 「むらさきくさ」を河出書房より出版
古代から律令制崩壊に至るまでの色彩 文化史を体系づける。
11月 毎日新聞出版文化賞受賞
昭和35年 5月 「日本色彩文化史」を岩波書店より出版。
復元した古代色42の基本色が添えられる。(限定500部 美術館蔵)
10月28日 沼津市二瀬川にて逝去 享年80歳

沼津中学校時代の教え子である井上靖や芹沢光治良などにも影響を与え、「黯い潮」「夏草冬涛」(井上靖)、「人間の運命」(芹沢光治良)等の作品には前田千寸をモデルとした人物が登場している。


展示風景